一念三千と構成要素|青年教学3級(初級)・一念三千より

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一念三千の法理は、日蓮大聖人が「南無妙法蓮華経の御本尊」をご図顕された理論的支柱の一つであり、青年教学3級試験(初級試験)の出題範囲の項目となりました。この記事では、一念三千と構成要素について要点をまとめています。また、文末には、関連する練習問題と解答を掲載しています。

一念と三千

「一念」とは、私たち一人一人の瞬間の生命のこと。「三千」とは、「諸法」のことで、現実世界のあらゆる全ての現象やはたらきのこと。

この瞬間の生命(一念)に三千の諸法がが具わり、一念が三千の諸法に遍く広がることを説いたのが「一念三千」の法理。

自身の一念が変われば自身を取り巻く環境も変わり、ついには世界をも変えていけるという希望と変革の原理が一念三千の法理である。

池田先生は小説・人間革命のテーマを『一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも可能にする』と記されているが、これは、一念三千の法理の意義を現代的に表現したものである。

一念三千の構成

一念三千の「三千」とは、十界互具(じっかいごぐ)と十如是(じゅうにょぜ)、そして三世間(さんせけん)という法理を合せて総合したもの。十界互具・十如是・三世間という法理は、それぞれが異なる角度から生命と生命の因果の法則をとらえた法理。

  • 十界互具:十界のおのおのの生命に十界が具わっているという法理。
  • 十如是:生命境涯の因果の法則を事物の本体及び機能面から捉えた法理。
  • 三世間:十界の生命の違いが三つの次元に現れるという法理。
  1. 十界互具して、10×10=100
  2. 十如是が具わる(各界に10の実相が具わる)ので、100×10=1,000
  3. 三世間(3つの違う次元)にこれらの生命境涯が現れるので、1,000×3=3,000

以上で3千という数字が成立する。

一念三千と構成要素の練習問題

【問1】「一念三千の一念とは、私たち一人一人の瞬間の生命のこと。三千とは、【 A 】のことで、現実世界のあらゆる全ての現象やはたらきのこと」、の文の【A】に入る言葉は何か?

【問2】「この【 B 】(一念)に三千の諸法がが具わり、一念が三千の諸法に遍く広がることを説いたのが「一念三千」の法理である」、の文の【B】に入る言葉は何か?

【問3】「池田先生は小説・人間革命のテーマを『一人の人間における偉大な【 C 】は、やがて一国の宿命の転換をも可能にする』と記されているが、これは、一念三千の法理の意義を現代的に表現したものである」、の文の【C】に入る言葉は何か?

【問4】一念三千の法理は、観る角度が異なる3つの法理を合せて総合したものである。その3つの法理とは何か?

【問5】一念三千の法理の中で、衆生の生命境涯が3つの違う次元で現れることを説いた法理を何というか?

<練習問題の解答>

問1:諸法
問2:瞬間の生命
問3:人間革命
問4:①十界互具、②十如是、③三世間
問5:三世間

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