未年のことわざと挨拶 運勢と宿命について

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未(羊:ひつじ)年の年賀状に使われる様々なテンプレートやイラスト素材を見る限りにおいては、羊は、実に微笑ましく、新年を寿ぐ挨拶・スピーチ等にも「うってつけ」なイメージがあります。そこで、未にちなんだ「ことわざ(諺)」や「格言」からスピーチのネタを拾おうとするのですが、つい行き詰まってしまいます。

羊についてよく使われる「ことわざ」を見ると、その多くに「前向き」なものが感じられないので困ってしまうのです([未 ことわざ]などで検索すると多くの情報が・・)。

「屠所(としょ)の羊」や「群羊を駆りて猛虎を攻む」などは、羊が弱いものの代名詞となっていますし、「羊の皮をかぶった狼」や「亡羊乃嘆(ぼうようのたん)」では、「困り事」の例に使われたりしています。

しかし、羊は、全世界的にみても、古くから今日に至るまで、羊毛や皮肉を提供してくれる家畜としてなくてはならない存在で、人類とのかかわりの中で大きな価値を生んでくれています。

そこで、羊そのものへの拘りを廃して、世界にことわざのネタを求めるとけっこうビジネス社会でも使えそうなものがあります。

羊飼いの言い伝えと天気への配慮

羊飼いに関する「言い伝え」の類(たぐい)にネタ・話材を求めてみました。

英米人の教養の基礎ともなっている英語の伝承童謡に「マザーグース」というものがあります。そして、その中に~

「夕焼けは羊飼いの喜び、朝焼けは羊飼いの心配」

という童謡が言い伝えられています。

夕焼けは翌日の晴天を意味し、朝焼けはその後の天気が崩れることを意味しています。

羊飼いという業務に勤しむ者にとって、抗うことのできない自然現象に一喜一憂する様は、業務に真摯に取り組んでいることの証(あかし)ではないでしょうか。

日常生活でも、その日の天気は何かと気になるところですが、雨風に影響をうける業務のみならず、一般のビジネスマンにとっても、その日の天気のチェックは重要です。交通機関への影響以外にも、雨風によって、予定していたビジネスの軌道修正をいち早く行う必要がある場合もあります。

【関連記事】申年 運勢(2016 丙申の運勢)

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天は、空は、慨嘆する時のみ仰ぐものではなく、前向きな者が常に仰ぎ・見つめるものでもあるのです。

【参考サイト】
マザーグースについて

未年を前に運勢と宿命について思うこと

ことわざで「屠所の羊」というと、羊の生まれたことによる運命・宿命というものを思わずにはいられません。そして、屠所に至るまでの運勢はどうであったかと・・。

同じ人(人間)に生まれながらも、「屠所の羊」のような境遇の人もいれば、闊達自在な人もいます。まさに、宿命というものを感じずにはいられません。

任用試験の合格担当者となり、改めて「宿命転換」について学びました。

広宣流布に励む信心によって、過去の罪業を一気に引き寄せて軽く受ける「転重軽受」の法門。ところが、その罪業も福徳豊かな大菩薩であった自身が、悪世の衆生を救うため、その悪世に生をうけようと「あえて作った罪」であるという「願兼於業」の法門。故に、宿命を使命に変える生き方こそ大切であるということ・・等々・・。

ところが、実践論としてどういうことなのかピンと来ることなく、知識のみで終わりそうでした。

そのような時、平成26年10月26日付けの聖教新聞の信仰体験に【後藤のばあちゃん 入会57年の貫禄語る】という記事が掲載されていて、次の言葉が鮮烈でした。

『信心すれば宿命を受け入れる力がつくこってすよ』

【参考記事】
後藤のばあちゃん 入会57年の貫禄語る

「宿命を受け入れる力」があるということは、要するに何事にも不幸を感じない、何事があっても乗り越えていける確信があるということです。

そして、宿命転換の法理も全て、この確信のもとに成り立っていることに気付きました。

時に羊にたとえられる庶民の一人一人。しかし、その庶民の内面に、何事にも屈しない「宿命を受け入れる力」を確立していく運動こそ広宣流布なのではないでしょうか。

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