小説人間革命の執筆と主題(テーマ)及び恩師・戸田城聖先生

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小説・新人間革命のご執筆はすでに「30巻」に至り、68回に及ぶ大山の章も終了。今また、「雌伏の章」が連載されています。

そして、新人間革命の雌伏9にて、戸田先生の著である「人間革命」の続編ともいうべき小説の執筆をもって、恩師・戸田城聖先生の広宣流布のご事跡を残しきっていく決意のご心中が綴られています。戸田先生の不二の弟子たる池田先生(山本伸一)ならではのご心中です。

人間革命執筆開始の沖縄本部第一和室

小説・人間革命のご執筆と信心の血脈

『自行化他に亘りて南無妙法蓮華経なり(御書1,022ページ)』と日蓮大聖人は仰せです。自行化他にわたる「信・行・学」実践の模範を示される現実の師匠。そして、師弟不二の信心で異体同心を旨に勇気の行動を起こす弟子達。ここに、信心の血脈は通うのであります。

『一念に億劫の辛労を尽せば本来無作の三身念念に起るなり所謂南無妙法蓮華経は精進行なり(御書790ページ)』と。「億劫の辛労」とは、「信・行・学」の実践における「辛労」そのものであって、それ以外の何ものでもありません。

人間革命、新・人間革命のご執筆はまさに、一念に億劫の辛労の賜物であろうかと思います。

「法体の血脈」なる概念が囁かれています。その概念の是非はともかく、【信心の血脈】なきところに、御遺命たる広宣流布の目的も意義も全てが虚しいことを知るべきであります。

小説・人間革命の主題は自行化他の具体化

小説・人間革命における主題は『一人の人間における偉大な人間革命は、やがて一国の宿命の転換をも成し遂げ、さらに全人類の宿命をも可能にするのだ』です(小説・人間革命第1巻「はじめに」より)。まさに、主題の言わんとするところは、自行化他の信心の具体化であり、日蓮大聖人及び創価三代の師匠のご確信以外の何ものでもないのであります。

池田先生は、広宣流布の恩師の偉業を後世に残さんと、「人間革命」の執筆を我が使命とされました。

自行化他にわたる広宣流布の戦いは常に、仏と魔との壮絶な戦いであります。故に、その戦いを連続勝利しゆく方途を示し、師弟共に勝利しゆくことが大聖人の仏法の根幹であります。恩師の偉業とはまさに、連続勝利の道であり、これを宣揚することの意義は甚だ大きいと言わざる得ません。

小説・人間革命の執筆の開始と戦いの原点

小説・人間革命の執筆が開始されたのは、昭和39(1964)年12月2日、創価学会沖縄本部(当時の名称)の第一和室です。

沖縄は、太平洋戦争において、日本の国土の中で唯一、地上戦が行われた地であり、多くの一般市民が犠牲となって苦渋と悲惨をなめたところです。

その沖縄の地にあって、小説・人間革命は、「戦争ほど悲惨なものはない。戦争ほど残酷なものはない~」の書き出しからはじまります。

小説・人間革命は、全12巻からなり、聖教新聞紙上で連載されました。完結までに28年余の歳月をかけ、連載回数は1,509回に及びました。

昭和54年、会長勇退後の八月二十日の午後、山本伸一は、長野県・軽井沢町の長野研修道場へ(雌伏7)。「新人間革命 雌伏9」では、「戸田が最後の夏に滞在した地を、世界広宣流布への新たな幕を開く最初の夏に訪れた」として、「小説・人間革命」の執筆開始への心中が綴られています。

新人間革命 雌伏(9)

「山本伸一は戸田城聖から軽井沢に招かれ、戸田の小説『人間革命』の感動を語りながら、深く心に期すことがあった。(中略)この時、彼は、これまでに何度か考えてきた、戸田の『人間革命』の続編ともいうべき伝記小説の執筆を、確固不動の決意としたのだ。長野県は、創価の師弟の精神を永遠ならしめる誓いの天地となったのである(新人間革命 雌伏9より引用)」。

師弟有縁の地からの人間革命執筆開始。いついかなる時も、師匠を原点として出発される池田先生の信心の姿勢こそ、我等弟子たちが永遠の原点とすべきことと銘記致します。

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